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光る生き物たちはどうやって光っているの?電気は発生してる?

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地球にはかぞえきれないくらいたくさんの生き物がいます。人間もそのひとつです。そんな生き物のなかには、「体のどこかが光る」というとくちょうを持った生き物がいます。「光る」というと、電気をそうぞうしてしまいますね。わたしたちの身近には、電気で光る道具がたくさんあります。

 
では「光る生き物」たちは、どうやって光っているのでしょうか。電気ウナギのように体のなかで電気を作る生き物がいますが、「光る生き物」たちも電気を作っているのでしょうか。そこで今回は、「光る生き物」がどうやって光るのか、ご紹介します!

 
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ホタルやクラゲなど「生物発光」をする生き者たち

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光る生き物といえば、ホタルやクラゲなどを思い浮かべるのではないでしょうか。彼らのような生き物が光ることを「生物発光(せいぶつはっこう)」とよんでいます。暗い夜や海のなかで、彼らの光は明るく浮かび上がります。

 
オスとメスが出会うため、てきから身を守るため、エサをおびきよせるため。さまざまな理由で、彼らは光っています。しかし「生物発光」では、電気が発生していないのです。彼らはどうやって光っているのでしょうか。

光るひみつはたくさんある!

光る生き物たちの体が光るひみつはたくさんあります。

 
生き物の体のなかにある、有機化合物(ゆうきかごうぶつ)の「ルシフェリン」と、タンパク質の酵素(こうそ)「ルシフェラーゼ」が反応をすることで、光を作り出しているもの。

発光バクテリアを体にすまわせているもの。

ほかの光る生物を食べて光っているもの。

「イクオリン」というタンパク質と、「カルシウムイオン」がくっついて作られる青い光を、「緑色蛍光(りょくしょくけいこう)タンパク質」で緑色の光にかえてしまうもの。

 
このようにさまざまな方法で、生き物は光を出しています。わたしたちがよく知るホタルは、「ルシフェリン」と「ルシフェラーゼ」によって光を作り出しているんですよ。

ホタルの光るひみつをゲノム解析で解明!

2018年10月16日、イギリスのオンライン科学雑誌(かがくざっし)「イーライフ」に、ホタルがどうやって光る力を手に入れたのか、その研究結果(けんきゅうけっか)が公開されています。日本人の研究グループがホタルのゲノム(いでんしの情報)を調べて、1億5000万年も前にホタルが「ルシフェラーゼ」をかくとくしたことをつきとめました。

 
このニュースは、2018年10月17日の新聞にものっています。少しむずかしい話ですが、読んでみてはいかがでしょうか。

光る生き物は何種類くらいいるの?

光る生き物は、世界中にいます。その数、4,000から5,000種類とも言われ、わたしたちがそうぞうする以上にたくさんいるのです。ホタルをはじめ、クラゲの仲間やチョウチンアンコウ、ホタルイカ、ウミホタル、キノコの仲間などさまざまです。

植物を電気みたいに光らせる研究もある!

光る生き物は植物にはいませんが、アメリカのマサチューセッツ工科大学(こうかだいがく)では、植物を光らせる研究が進められています。ホタルが光るときに必要な「ルシフェラーゼ」などを使っているのだそう。

 
今はまだ、一部の植物の葉を少しのあいだだけ軽く光らせるていどです。いつか照明(しょうめい)のように長く明るく光らせることをめざして、研究が進められています。成功すれば、電気のいらない照明や、街灯(がいとう)がわりの街路樹(がいろじゅ)なども実現するといわれています。

 

光る生き物たちが持つ、未来への可能性

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光る生き物たちが光るしくみは、長く研究され続けています。医療(いりょう)の分野への応用や、光る植物のように「電気を使わない照明」への研究が進められているなど、さまざま可能性がある「生物発光」。電気がいらないので、停電(ていでん)や災害(さいがい)のときにも役に立つのではないでしょうか。光る生き物たちが持つ未来への可能性は、とても大きなものなのかもしれないですね。

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