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日本最南端の有人島・波照間島の伝統行事「ムシャーマ」を紹介


沖縄の離島「波照間島」は、日本最南端の有人島として知られ、観光地としても注目されています。そんな波照間島が属する八重山列島には、さまざまな伝統や文化が息づいていることをご存じでしょうか。

 
石垣島や西表島などをはじめ、多くの有人島において古くから伝わる伝統文化は数多くあります。伝統の祭りなども多く、島の人々にとってそれらは欠かせない存在です。波照間島も同様で、魅力的な伝統や文化などが多く存在します。今回はそのなかから、波照間島の祭り「ムシャーマ」についてご紹介いたします。

 

日本最南端の波照間島の「ムシャーマ」とはどんな祭り?


波照間島の祭り「ムシャーマ」は、波照間島で続くお盆の伝統行事です。2022年は8月11日が予定日でしたが、残念ながら新型コロナウィルスの影響で中止に。2023年の開催の有無は、2023年4月現在ではまだ不明です。

 
では波照間島で最も大きな行事とも言える「ムシャーマ」はどのような祭りなのか、ご紹介いたします。

 

豊作・豊漁、安全祈願や先祖供養の伝統行事「ムシャーマ」

波照間島の伝統行事「ムシャーマ」は、旧暦7月14日に実施される祭りです。ムシャーマではさまざまな芸能が奉納され、豊作や豊漁、島民の安全などの祈願や先祖供養をおこないます。当日はムシャーマに参加するために島外から帰省する人々も少なくありません。

 
島外から帰省する人々だけではなく、ムシャーマに合わせて訪れる観光客もあり、賑やかな祭りと言えるでしょう。波照間港から送迎のシャトルバスも運行され、島を挙げての大切な行事であることがうかがえます。

 

波照間島の伝統行事「ムシャーマ」の内容は?

ムシャーマでは、「ミルク(弥勒)様」を先頭とした仮装行列から始まります。この「ミルク様」は、幸福と五穀豊穣の神とされ、ムシャーマになくてはならない存在です。また、ミルク様は西表島の祭り「節祭(しち)」にも登場。節祭では「ミリク様」とも呼ばれていますが、西表島も波照間島も、ミルク様は大変穏やかな表情の仮面と黄色い装束を身に纏っているという特徴があります。

 
仮装行列は地域毎に3組あり、それぞれの仮装行列が公民館に到着すると、さらに祭りは盛り上がりを見せます。公民館では「太鼓」や「棒術」が披露され、狂言や舞踊、念仏踊り、民謡、獅子舞といった芸能を奉納。その後は再び仮装行列が元来た道を戻るほか、公民館では祭りの最後に「ユーニガイ(世願い)」や、八重山の節歌である「ミルク節」、別れを告げる歌「ヤーラーヨー節」が歌われます。

 
関連記事:西表島の伝統的な祭り「節祭(しち)」とは?

 

年に一度、波照間島の大切な祭り「ムシャーマ」


波照間島の伝統行事である祭り「ムシャーマ」についてご紹介いたしました。ムシャーマは年に一度の、波照間島にとって大切な祭りです。このタイミングに合わせて観光するという場合は、必ず節度を守った行動をするように心がけましょう。

 
波照間島の伝統を穢さず、また地元の人々の祈願や芸能、行列などを邪魔することのないように振る舞うことが大切です。事前にどのような祭りで、どういった意味や伝統を継承してきているのかを知っておくことで、ムシャーマをより深く楽しめるのではないでしょうか。

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