沖縄県の八重山列島に属する「西表島」は、雄大な自然と希少な野生生物などが魅力の離島です。西表島にはイリオモテヤマネコをはじめとしたさまざまな生き物が生息していますが、西表島の生態についてより詳しく知りたい方には「西表野生生物保護センター」の見学をおすすめします。
そこで今回は、西表野生生物保護センターにスポットを当ててご紹介します。センターの詳細や入館料、休館日等、ぜひチェックしてみてくださいね。
関連記事:世界中で西表島だけで暮らす「イリオモテヤマネコ」とは
イリオモテヤマネコに関する保護活動の拠点でもある西表野生生物保護センターは、西表島の自然や生き物に関する普及啓発活動もおこなっています。センターは一般の人々も見学でき、西表島の生態などについて展示物でわかりやすく解説。希望すれば、スタッフによる展示解説も可能です。
また絶滅が危惧される野生生物の保護をはじめ、調査や研究なども実施。負傷していたり、死んだりしているイリオモテヤマネコを発見した場合には、24時間受付の「ヤマネコ緊急ダイヤル」も設置し、救護や保護ののち野生へ返す活動もしています。
西表野生生物保護センター内には、前述したとおり西表島の生態に関する展示物が多数あります。「島の地形と成り立ち」「西表島に生息する動植物」など、西表島の自然と生態全般に関する展示物が見られます。
なかには西表島の動物標本や、イリオモテヤマネコの剥製標本も。また休憩コーナーには野外ケージのモニターもあり、実際に生息する動物がどんな姿をしているのか、さまざまな形で知ることができます。
所在地:沖縄県八重山郡竹富町字古見
TEL:0980-85-5581(ヤマネコ緊急ダイヤルもこの番号です)
開館時間:10:00~16:00(土日や祝日は、12:00~13:00に一時閉館)
入館料:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日も)、祝日(5月5日と11月3日以外)、6月23日(慰霊の日)、年末年始
※その他、臨時休館する場合があります
現在、西表野生生物保護センターの公式サイトでは、特別企画として「おうちであそぼう!おうちでまなぼう♪」を展開しています。これはコロナ禍において北海道博物館がおこなう企画「おうちミュージアム」に参加しているもので、子どもたちが自宅で楽しく過ごせるように考えられています。
西表野生生物保護センターでは、西表島やイリオモテヤマネコを学べる企画を公開。プリントアウトして楽しめる塗り絵やペーパークラフト、イリオモテヤマネコの様子を知ることができる写真や動画、西表島の生き物を知ることができるクイズなど、充実した内容です。子どもだけではなく、大人でも十分に楽しめるコンテンツとなっています。
またセンターの公式サイト自体も動植物の情報が満載。旅行時に参考になるほか、環境教育などに役立つ資料もあります。またスタッフブログも興味深い話題が多くて必見です。西表島に行く前はもちろん、行けない場合もご自宅で西表島について詳しく知ることができるためおすすめです。
西表野生生物保護センター公式サイト:https://iwcc.jp/
西表野生生物保護センターは、西表島の大自然を知ることができる大変貴重な施設です。センターや公式サイトを訪問・閲覧することで、西表島で生きる生き物について深い理解を得られます。
西表島と言えばイリオモテヤマネコですが、イリオモテヤマネコの保護活動や生態を知る機会はなかなかありません。ぜひこの機会に西表野生生物保護センターを通じて、イリオモテヤマネコや西表島の生態について知ってみてはいかがでしょうか。