世界中で西表島だけで暮らす「イリオモテヤマネコ」とは

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沖縄の「西表島」は、「東洋のガラパゴス」と称されるほどの圧倒的な自然を誇る離島。沖縄のなかでは本島に次いで2番目の面積があり、その面積の9割は原始の森です。

 
多くの貴重な動植物が原始の森で暮らしている西表島。西表島に生息する生き物で多くの方が想像するのは、「イリオモテヤマネコ」ではないでしょうか。そこで今回は「イリオモテヤマネコ」にスポットを当ててご紹介します。

 
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西表島で静かに生きる「イリオモテヤマネコ」の生態

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イリオモテヤマネコは西表島のみに生息。世界中どこを探しても、西表島以外で出会うことはできません。では西表島に行けばすぐに出会えるのかと言えば、そうとは限らないのです。イリオモテヤマネコの生態などについて、詳しく見ていきましょう。

 

「イリオモテヤマネコ」とは?

イリオモテヤマネコは、ネコ科ベンガルヤマネコ属に分類されています。頭と胴の長さはおよそ50cmから60cmほど、体重は3kgから5kgで、イエネコに近い大きさです。

 
イリオモテヤマネコが発見されたのは、1965年のこと。その後1977年に「国指定特別天然記念物」に指定されました。元々、現地では飼い猫や野良猫とは異なるネコの存在がありました。さまざまな調査や個体の発見によって、イリオモテヤマネコの存在が確かなものとして明らかになったのです。

 
「国内希少野生動植物種」に指定されているほか、「絶滅危惧IA類」の絶滅の恐れが非常に高い動物ともされています。イリオモテヤマネコの生態を保護し、守ることが求められています。

 

イリオモテヤマネコの見た目はどんな感じ?

生息する数は2008年の調査ではおよそ100頭と非常に少なく、低地部分に生息していますが、夜行性のため西表島で遭遇することは難しいと言えるでしょう。しかし絶滅の恐れもある希少な動物でもあり、もし遭遇した際にはそっとしておくべき存在です。そのためには、見た目を知っておくことも大切です。

 
イリオモテヤマネコの見た目や特徴は、次のようなものになります。

 
【耳】
・耳先が丸い
・耳の裏に白斑がある

【顔】
・額に縦縞の模様がある
・目の周囲には白いラインがある
・鼻は幅広

【身体】
・全身に斑点がある
・胴長短足
・尾は太め

【食料】
・トカゲ、コオロギ、ヘビ、蛙
・鳥や昆虫、エビなど多種多様な生き物

 

イリオモテヤマネコを守るために

近年では、交通事故に遭ってしまうイリオモテヤマネコも少なくありません。彼らの保護のため、島内でレンタカーを使用する際には運転に十分気をつけ、速度も出しすぎないようにするといいでしょう。注意喚起の標識や看板も設置されていますので、そういったエリアではより注意が必要になります。

 
「島内は時速40キロ、集落内では時速30キロ」で運転をするといった「安全運転宣言」の試みをしているレンタカー会社もあります。現地でレンタカーを借りる場合は、イリオモテヤマネコを始めとした動物たちへの注意事項など、しっかりと会社に確認することをおすすめします。また「西表野生生物保護センター」でも、運転注意マップを毎月発行していますので、一緒に確認してみてくださいね。

 
「ヤマネコ緊急ダイヤル(※)」というものがあります。これは、怪我をしていたり死んでいたりするイリオモテヤマネコを見つけた場合、連絡するべきダイヤル。もし前項の特徴に一致する猫を見かけ、その猫が普通の状態ではなかったときは、すぐに連絡するといいでしょう。

 
※ヤマネコ緊急ダイヤル:0980-85-5581(24時間受付)

 

希少な「イリオモテヤマネコ」を守る西表島

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イリオモテヤマネコが暮らす西表島では、前項でご紹介したようなイリオモテヤマネコを守るためのさまざまな活動がおこなわれています。もちろんそれはイリオモテヤマネコに限ったことではなく、固有種を始めとした希少な動植物や、島の9割を占める森そのものも同じです。

 
陸上だけではなく周辺海域や離島にも希少な生物が多く生息しています。西表島やその周辺を訪れる際には、彼らを傷つけないように常に意識したいですね。

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