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宮古島とドイツの友好関係と「うえのドイツ文化村」


沖縄の離島、「宮古島」にはドイツの古城があることをご存じでしょうか。宮古島と言えば、美しい海や自然などのリゾート地であることはもちろん、不動産投資などで注目を集める島。その島にドイツの古城があるなんて驚きですね。

 
宮古島には「うえのドイツ文化村」という施設があり、古城もこの施設内に建てられています。実は宮古島は、ドイツと深い友好関係を築いているのです。そこで今回は宮古島とドイツの関係についてスポットを当ててご紹介します。

 
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宮古島とドイツの友好の歴史とは


宮古島とドイツの友好関係は、150年ほど前に遡ります。日本では明治6年のことであり、まだ開国して間もない時期。沖縄はまだ「沖縄県」ではなく、「琉球王国」から「琉球藩」となったころでした。日本にとっても、沖縄にとっても、大きな歴史の波が押し寄せていた時期に、宮古島とドイツの関係は始まったのです。

 

ドイツの商船「R.J.ロベルトソン号」の座礁

1873年の7月、宮古島上野村の海岸に船が座礁します。この船はドイツの商船「R.J.ロベルトソン号」で、台風によって10名の乗組員のうち2名が死亡、マストも失った状態で漂着、座礁したのです。

 
宮古島の漁師たちによる救出活動や手厚い看護ののち、乗組員たちはドイツへの帰国が叶います。帰国した船長が一連の話を新聞に発表するとドイツ皇帝が感動し、「軍艦チクローブ号」が日本政府を通して宮古島に来島することに。漲水港(現在の平良港)に宮古の人々の博愛精神を賞賛し、記念碑が建てられました。座礁から3年後の1876年3月のことでした。

 

宮古島とドイツの交流を推進する「うえのドイツ文化村」のオープン

宮古島空港から車でおよそ15分、「うえのドイツ文化村」は宮古島市上野宮国にあります。宮古島の人々の偉業や、ドイツとの交流を推進するため1996年にオープンしました。冒頭でご紹介した城は、実際にドイツにある「マルクスブルグ城」を再現した博愛記念館で、その大きさも原寸で建てられています。「うえのドイツ文化村」のシンボルでもあり、ドイツとの友好の証でもあります。

 
子ども向けの「キンダーハウス」や宿泊施設、レストランなどもあるほか、城のチャペルで結婚式が挙げられるなど、多くの人々から愛されています。

 
九州・沖縄サミットが開催された2000年には、当時のドイツ首相であるデアハルト・シュレーダー氏も来訪。100年以上前から続く、宮古島とドイツの友好関係を示す出来事でもありました。

 

うえのドイツ文化村の詳細

所在地:〒906-0203 沖縄県宮古島市上野宮国775-1
TEL:0980-76-3771
営業時間:9:30~17:30(最終入館は17:00まで)
定休日:火曜日・木曜日(天候等により臨時休園や営業時間の変更あり)
博愛記念館入館料:大人750円、子ども400円
キンダーハウス入館料:大人210円、子ども100円
上記2施設の共通券:大人850円、子ども400円
※入園料そのものは無料です。

 

宮古島の人々の博愛と、およそ150年続くドイツとの友好


現在、台風による破損や老朽化などを受け、「うえのドイツ文化村」を売却するという話が出ています。宮古島の人々の博愛とドイツとの友好のシンボルでもあるため、運営が変わっても長く続いて欲しいものです。

 
およそ150年前、言葉が通じなくともコミュニケーションを取り、今に続く友好関係の礎となった宮古島の人々と、ドイツの人々。宮古島を訪れた際には、「うえのドイツ文化村」にもぜひ立ち寄って、その歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

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