宮古島に古くから伝わる妖怪「片足ピンザ」とは

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日本の文化に強く根ざしているもののひとつに、「妖怪」があります。自然への畏怖や、物事に対する戒め、子どもへの教育など、さまざまな理由や状況から誕生したとされる妖怪。そんな妖怪たちは、アニメやゲームなどによってとても身近にさえ感じる存在ではないでしょうか。

 
沖縄の離島、「宮古島」にも古くから伝わる妖怪がいます。その名も「片足ピンザ」。今回は宮古島の妖怪「片足ピンザ」にスポットを当ててご紹介します。

 

宮古島の妖怪「片足ピンザ」とは?どこに出現する?


宮古島:片足ピンザが出没するとされる交差点

 
「片足ピンザ」の「ピンザ」とは、宮古島の言葉で「ヤギ」を指すとのこと。つまり「片足ピンザ」は、「後ろ足が一本しかないヤギ」の姿をしているのです。片足ピンザは古くから宮古島の人々のあいだで語り継がれ、とある交差点に出没すると言われています。

 

「片足ピンザ」は一体どんなことをする?

妖怪というからには、何らかの行動を起こすのが定番と言えるでしょう。片足ピンザは逃げる人間を追いかけ、その頭上を飛び越えていくのです。飛び越えられた人間は「魂を抜かれる」とされ、とても恐れられていました。

 
しかし現代では「飛び越えられても気絶をするだけ」であったり、いたずらをされる程度であったりと、少し伝承に変化が生じているケースも。元来の「魂を抜かれる」という説も強く残っており、地元の人々の間では畏怖の対象とされるほか、子どもの躾にも語られることがあるようです。

 

「片足ピンザ」が出没するのは「ガングリユマタ」という交差点

片足ピンザが出没するのは、「ガングリユマタ」と呼ばれている交差点。場所は「沖縄県宮古島市下里732-7」にあり、近くには小学校もある住宅街です。「ガン、グリ」という音を出しながら片足ピンザが現れる四つ角、そんな由来から「ガングリユマタ」と呼ばれるようになったという説があります。

 

「片足ピンザ」の後ろ足はなぜ片足に?

ではなぜ片足ピンザの後ろ足は片足になってしまったのでしょうか。これには数多くの説があります。誤って足を折ってしまった説や、足を切断された食用のヤギが逃げ出して妖怪となった説などがよく聞かれます。また、3本足ではなく1本足だという説もあるんですよ。

 

宮古島や沖縄とヤギの関係

宮古島はもちろん、沖縄には野良ヤギもいるほか、ヤギ料理のお店やヤギと触れ合える農園があるなど、ヤギは身近な存在です。ヤギ料理には、ヤギ汁やヤギ刺といった郷土料理が多く、宮古島や沖縄旅行の際に楽しむ観光客は少なくありません。ヤギの牧場も複数あり、宮古島に限らず沖縄全体でヤギは古くから親しまれています。

 

宮古島で「片足ピンザ」に思いを馳せて

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「片足ピンザ」のエピソードはもちろん、特定の交差点が「ガングリユマタ」と呼ばれる由来にもさまざまな説があります。そのため、今回ご紹介した内容はあくまでも一説でしかありません。多くの説があるということは、それくらい古くから宮古島に根付いていた妖怪の証なのではないでしょうか。

 
宮古島を訪れた際に、ガングリユマタの近くに行く機会があれば、ぜひ片足ピンザについて思い出してみてください。現在のガングリユマタは交通量が多いため、「交差点での交通安全を見守るヤギ」といった見方もできるかもしれませんね。

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