EGUCHI HOLDINGS GROUP

tel:0120-16-3010

【SDGs】砂漠化を止めるためにできることとは


気候変動や人間活動など、さまざまな要因で土地が劣化してしまうことを「砂漠化」といいます。現在、地球上の陸地面積の約4分の1である36億ヘクタールが砂漠化しており、約10億人が砂漠化の影響を受けています。

 
乾燥地が存在しない日本では、普段の生活のなかで「砂漠化」という言葉を聞くことは少ないかも知れません。しかし、食糧自給率の低い日本において食料供給の不安定化は日常生活に大きく関わってくるため、砂漠化の進行は日本にも大きく影響します。

 
そこで今回は、砂漠化対策とその取り組みについてご紹介いたします。

 
関連記事:【SDGs】砂漠化とは?改めて知りたい砂漠化の原因と影響

 

砂漠化は世界規模で取り組むべき課題


人々の暮らしは多様な自然とたくさんの生物によって支えられています。すべての人々が豊かに暮らすためには、砂漠化を食い止め、生物多様性を保全する必要があります。

 
SDGs15番目の目標「陸の豊かさも守ろう」は、砂漠化や森林伐採などの自然環境をターゲットに掲げられたものです。砂漠化が進行した土地および土壌の回復、環境保護、生態系の保全をおこない、陸上の豊かさを守ることが狙いとなっています。

 
緑豊かだった土地が劣化し、植物の育ちにくい環境になる「砂漠化」の進行を防ぐためにできることとは一体何なのでしょうか。ここでは世界規模で取り組んでいる砂漠化防止対策についてご紹介いたします。

 

砂漠化を防止する国際的取り組みとは?

食料の供給不安や貧困、自然資源をめぐる紛争など、砂漠化は多くの社会問題とつながっており、すべての課題を解決しなければいけません。また、一度生態系が損なわれてしまった砂漠を元通りに修復させるのは困難で、多くの時間と費用が必要になります。

 
そこで世界全体が砂漠化対策に取り組むために、1994年6月17日「国連砂漠化対処条約」が採択されました。この条約は砂漠化や干ばつの被害に直面している開発途上国に対し、先進国が資金援助や技術支援について定めたもので、砂漠化対策の計画や活動報告も義務付けられています。1998年に日本も加盟し、2021年には197カ国・地域が参加し、砂漠化防止対策に取り組んでいます。

 

日本も先進国として砂漠化対策に協力

先進国である日本は開発途上国に対し、持続可能な森林の管理をおこなうための資金と技術を支援しています。具体的には、森林保全や植林、水資源の確保、肥沃な土地の回復、農業開発の支援です。すべての人々が地球の環境に配慮するとともに、あらゆる面において平等かつ心豊かな生活が求められます。

 
世界の森林管理や農業、畜産業などを取り巻く環境には、砂漠化だけではなく、貧困や温室効果ガスの発生、強制労働などのさまざまな問題が横たわります。持続的な農牧業生産システムを構築すれば、農産物が適正価格で取り引きされるようにもなります。結果として、砂漠化の根本的な解決につながるほか、他の問題の解決にも寄与していくのです。

 

【SDGs】砂漠化を防ぎ、世界中の誰もが笑顔で暮らせる社会を目指して


SDGs15番目の目標「陸の豊かさを守る」を達成するには、世界全体で環境課題に向き合うことが重要です。

 
砂漠化が進行し、その土地や生物多様性に影響を与えているのはアフリカ諸国やアジアの一部地域なので、日本に住んでいるとあまり馴染みがないと感じる人も多いでしょう。しかし、私たちの生活から出る二酸化炭素に代表される温室効果ガス、大気汚染が砂漠化に影響を及ぼしていると言っても過言ではありません。

 
砂漠化によって失ってしまったものを元に戻すことは簡単ではありません。しかし、世界的な環境問題である砂漠化を防ぐ第一歩は、砂漠化について理解することから始まります。一人ひとりが砂漠化について理解し、自然環境を守るために行動すれば、砂漠化の進行を防ぐことにつながります。

 
砂漠化を「自分に降りかかる問題」と捉え、これまでの消費行動を見直してみるなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。

PAGE TOP