持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」は世界中で取り組まれていますが、関わりがあるのは国や社会、大人だけではありません。子どもたちの周囲でも存在感を増してきています。日本では学習指導要領にも盛り込まれ、小学校は2020年度から、中学校は2021年度から学びの場でSDGsに触れることになります。
前回の「【SDGs】身近な存在でもある「SDGs」に親子で触れる!Part1」でもご紹介したとおり、子どもたちにとって身近な存在になっているSDGs。今回は第二弾として、親子でできる身近なSDGsの取り組みをご紹介します。
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SDGsの取り組みとは言っても、難しく考える必要はありません。小学校や中学校での学習はもちろんですが、前回ご紹介した幼児雑誌での連載もあるなど、SDGsは幼い子どもでも理解できるもの。だからこそ、身近な場所で取り組めるという利点もあります。
「身近な場所」には、生活の場である家庭も含まれます。家庭のなかでも親子でSDGsに取り組むことができるのです。
まず、すぐにでも取りかかれるのは「節電」です。使用していない場所の電気を消す、1日に1時間、家族で同じ部屋に集まる時間を作る――など、簡単にできることばかりです。それと同時に、電気について考えてみましょう。
節電をしながら、いま使っている電気はどこの発電所で作られているのかを考えたり、ソーラパネルを設置しているご家庭なら、太陽光発電や再生可能エネルギーについて親子で考えたりしてみるのもおすすめです。
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「食育」も、親子で取り組むことができるSDGsのひとつ。食べ残しを減らすにはどうすればいいか、買い物の工夫や調理の工夫、食材はどこで作られているのかなど、食べ物全般について親子で考えます。
上記は、SDGsに繋がる食育の一例です。また、2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響による休校が相次ぎ、一部の農家に大きな影響が出ています。それは、学校給食のための野菜を作っている農家です。
学校給食専用のため、学校が始まらないことには野菜を全て捨てるしかありません。しかしそれらの野菜を救済しようと、朝市や「道の駅」、JAやインターネットなど、さまざまな形で販売しているケースがあります。もし見かけたら、手にとって家庭で味わってみてください。これもSDGsの取り組みの一環になりますよ。
子どもはあっというまに大きくなり、すぐに服のサイズが合わなくなってしまいます。また、大人もいつの間にか着なくなってしまった服があるのではないでしょうか。そんな服たちも、SDGsの取り組みに役立てることができます。
その取り組みとは、タンスや衣装ケースのなかを整理して、着なくなった服を支援団体などに「寄付」すること。寄付された服は、必要としている子どもたちの元に届きます。寄付する団体によって異なりますが、国内であったり海外であったりとさまざまです。
また、ランドセルの寄付があることをご存じでしょうか。海外の子どもたちにランドセルを届け、使ってもらうプロジェクトがたくさんあります。わたしたちの身近なところでは、2019年10月に「イオン」が国際協力NGOジョイセフの活動に賛同し、アフガニスタンにランドセルを届けるプロジェクトをおこないました。
子どもと一緒に寄付先を選びながら、「なぜここに寄付するのか」「寄付することで誰が喜んでくれるのか」などを考えることも大切。子どもがSDGsに対して大きな理解と関心を深める一助になります。
家庭でできるSDGsの取り組みは多岐にわたり、節電だけではなく節水もそうですし、ゴミを減らす工夫やマイバッグの持参などもそうです。軽く家庭内を見渡すだけでたくさんの取り組みが見えてきます。
ぜひ親子で周囲を見渡し、なにがSDGsに繋がるか、どんな取り組みができるか、話し合ってみてはいかがでしょうか。話し合いを進めることでSDGsへの理解が深まるとともに、取り組みが自然にスタートします。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。