【SDGs】フードロス対策として注目を集める「フードドライブ」とは?


近年、「フードロス」「食品ロス」という言葉をよく見聞きするようになりました。食べられることなく破棄されていく食品は、SDGsにとって避けられない問題であり、個人単位での対策も大きな意味をなすものです。

 
フードロスへの対策や取り組みは多岐にわたりますが、「フードドライブ」という取り組みがあることをご存じでしょうか。今回はフードドライブにスポットを当てて、名古屋市の事例とともにご紹介します。

 

世界の飢餓への対策と、つくる責任やつかう責任を考える


SDGsでは「飢餓をゼロに」や「つくる責任 つかう責任」といった目標を掲げています。フードロスへの対策や取り組みが大変重要であることは言うまでもありません。

 

日本のフードロスと、世界の飢餓問題

日本ではフードロスが大きな問題となっています。近年よく問題となるのは、節分の恵方巻きではないでしょうか。スーパーやコンビニなどで大量に廃棄される恵方巻きの映像を、テレビやインターネットで見たことがある方も多いことでしょう。

 
またスーパーや飲食店、学校給食や家庭など、さまざまな場所での食べ残しや、消費期限・賞味期限切れ食品の廃棄も多く見られます。日本だけではなく、世界全体での世界における食料の廃棄量は10億トンを軽く超えるという途方もない数字です。

 
いっぽうで世界では億単位の人々が飢餓で苦しんでいるという実態があります。飢餓で苦しむ人々への援助が必要でありながら、どんどん食料が廃棄されていく、この矛盾は世界における問題であり、課題でもあります。「フードドライブ」はこれらの問題や課題の解決に、大きな役割を担う取り組みのひとつです。

 

「フードドライブ」とは?名古屋市の事例を紹介

フードロスに対する取り組みとして、「フードドライブ」が注目を集めています。簡単に言えば、「余っている食品を寄付すること」。自治体やNPO法人、スーパーやJAなどさまざまな場所で実施されるフードドライブでは、集められた食品を「必要としている場所」に寄付しています。

 
もちろん未開封のものに限りますが、家の中を見渡せば意外と「未開封の余っている食品」があるのではないでしょうか。名古屋市では、東海地方で活動する「セカンドハーベスト名古屋」という認定NPO法人を通じて、フードドライブの取り組みを定期的におこなっています。

 
以下の施設にて、毎月8日~14日の期間に開催。各施設の休刊日は除き、午前9時30分から午後5時まで開催されています。

 
【環境学習センター(エコパルなごや)】
所在地:中区栄1-23-13 伏見ライフプラザ13階
休館日:毎週月曜日(休日・祝日の場合は、翌平日が休館です)

【なごや生物多様性センター】
所在地:天白区八事5-230
休館日:土日祝日

 
また名古屋市では「エコ事業所認定制度」があり、取り組み項目として「職場でのフードドライブの実施」が挙げられます。職場単位でのフードドライブも推進され、実際に実施している企業も少なくありません。

 

「フードドライブ」の対象となる食品は?

フードドライブに持ち込める食品は、余っている食品ならなんでも良いというわけではなく、細かな決まりがあります。実施する団体などによって決まりは異なりますので、事前に確認が必要です。名古屋市(セカンドハーベスト名古屋)の一例をご紹介します。

 
【食品の条件】
・未開封のもの
・外装や包装などの破損はNG
・生鮮食品はNG
・冷蔵・冷凍食品はNG
・瓶詰め食品はNG
・他の包装などに移し替えはNG(お米はOK)
・賞味期限が残り1ヶ月以上先のもの
・精米から半年以内のお米
・玄米は精米から2年以内であれば、賞味期限の記載はなくてもOK
・アルコールはNG(料理酒はOK)

 
【集めている食品】
・お米(2021年1月現在、とくに不足しているとのこと)
・乾物(うどんやそば、パスタなど)
・調味料
・レトルトやインスタント(カレーやカップ麺等)
・缶詰
・お菓子
・シリアル
・フリーズドライ
・乳児用の食品(離乳食や粉ミルクなど)
・ギフトパック(お中元やお歳暮、贈答品における余剰など)

 
持ち込むことができる食品の幅は意外と広いため、条件に合いそうなものがあれば持ち込んでみてはいかがでしょうか。

 

SDGsにおけるフードドライブの大きな力と可能性


名古屋市の事例を元に、「フードドライブ」についてご紹介いたしました。前述したフードドライブの場合、令和元年度は合計で1,487kgの食品が集まったとのこと。また平成28年度の実績は460kg、平成29年度は935kg、平成30年度は1,313kgと着実に集まる食品の量が増えてきており、人々のフードロスへの関心が年々高まってきていることもわかります。

 
いまでは、1ヶ月あたり100kgを超えることが多いようです。ひとりひとりが持ち込む量は少なくても、1トンを超える食品が集まることで多くの人々を支援することに繋がります。SDGsにおいても、フードドライブが持つ力は大変大きく、さまざまな可能性を秘めています。お住まいの自治体や周辺のスーパーなど、フードドライブを開催している場所や団体があれば、一度参加してみていはいかがでしょうか。

 
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。