「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」をご存じでしょうか。SDGsの実現の可能を目指す融資のことで、金融業界で注目されている取り組みです。エグチホールディングス株式会社は、2022年7月29日に株式会社三十三銀行とポジティブ・インパクト・ファイナンス契約を締結しました。
そこで今回は、ポジティブ・インパクト・ファイナンスについてご紹介いたします。
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株式会社三十三銀行との「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」 契約締結について
エグチホールディングス株式会社SDGS推進宣言
SDGs推進宣言とは?エグチホールディングス株式会社の試み
エグチホールディングスが締結したポジティブ・インパクト・ファイナンス。株式会社三十三総研がインパクトを分析・特定したうえで評価書を作成、そして株式会社日本格付研究所がポジティブ・インパクト金融の4原則に適合しているかを判断し決定されました。
ではこの「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」とは、企業活動が環境や社会、経済に及ぼすインパクト(影響)を包括的に分析・評価し、「ポジティブ・インパクト」が期待できる活動と、「ネガティブ・インパクト」を低減する活動の実現に向けた継続的な支援を目的としたファイナンスのこと。
国連機関である「国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)」が、SDGsを達成する目的で「ポジティブ・インパクト・ファイナンス原則(PPIF:The Principles For Positive Impact Finance)」を制定しました。PPIFは、「定義」「フレームワーク」「透明性」「アセスメント」の4つの原則から成り立っています。
ポジティブ(Positive)、インパクト(Impact)ファイナンス(Finance)の頭文字を取って、PIFと記されることも。環境・社会・経済にとって、良い部分を伸ばし、悪い部分を減らすための融資と考えると分かりやすいでしょう。その成り立ちや目的から、国連が定めたSDGsの実現が可能となる融資と言っても過言ではありません。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスには4つの原則があります。それぞれの原則の要約は以下のとおりです。
【原則1・定義】
大前提として、ポジティブ・インパクト・ビジネスのための融資であること。
経済、社会、環境のいずれかにおいて、潜在的なマイナスの影響が適切に改善されるだけではなく、少なくともそれらのひとつの面では良い貢献をもたらすこと。
【原則2・フレームワーク】
銀行や投資家は、融資先のポジティブ・インパクト(積極的な良い影響)を特定して、モニターするための十分なプロセスや方法、ツールが必要。
【原則3・透明性】
ポジティブ・インパクト・ファイナンスを提供する銀行や投資家は、透明性を確保することと情報開示が求められる。
【原則4・評価】
銀行や投資家が提供するポジティブ・インパクト・ファイナンスは、意図するインパクト(影響)がどれだけ実現できているか、その度合いによって評価されなければならない。
すべての企業がこの融資を受けられるわけではなく、この4原則を達成できる企業のみが、ポジティブ・インパクト・ファイナンスを受けることができます。
2030年に向けて持続可能な世界を実現するための具体的な目標として掲げられたSDGs。その実現のためには、企業努力が必要不可欠です。また適切な融資を受けることが、SDGs実現の近道になります。ポジティブ・インパクト・ファイナンスはSDGsの目標達成にとって重要な役割を持ち、今後ますます注目されていく融資と言えるでしょう。
2019年に始まったポジティブ・インパクト・ファイナンスは、厳しい審査をパスした優良企業ばかり。そのうちのひとつに、エグチホールディングスも名を連ねます。「エグチホールディングス株式会社SDGs宣言」に基づき、
などさまざまな取り組みを通して、持続可能な社会の実現に向けての取り組みを加速していくことでしょう。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。