2020年4月1日より、多くのスーパーがレジ袋を有料化しました。スーパーだけではなくドラッグストアなどレジ袋を使用する商店において、次々に有料化が導入されています。
何年も前に一度、レジ袋有料化が一斉に導入されたことがありました。その後、有料化を撤回するスーパーや継続するスーパーなど対応はさまざまでしたが、改めて2020年になってレジ袋有料化がスポットを浴びています。そこで今回は、「SDGs」にも深い繋がりがあるレジ袋有料化について見ていきましょう。
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有料レジ袋は、環境省によって2020年の7月1日より義務化されることになりました。レジ袋だけに限らず、さまざまなプラスチック製品の削減も目標として掲げられ、近年の「プラスチックごみ問題」や地球温暖化防止にも大きく関わっています。
このレジ袋の有料化は、コンビニエンスストアも同様です。セブンイレブン、ファミリーマート、そしてローソンの大手3社が7月1日からレジ袋を有料化することが話題となっています。
では、レジ袋を有料化することとSDGsにどんな関係があるのでしょうか。SDGsの掲げる17の目標は、レジ袋――プラスチックごみ問題に深く関わるものが多くあります。
たとえば14番目の「海の豊かさを守ろう」。これは誰もがハッとするのではないでしょうか。近年、プラスチックゴミやマイクロプラスチックによる海洋汚染で、海の生物にも大きな影響がみられます。ストローが鼻にささってしまったウミガメや、胃から大量のプラスチックごみが出てきたクジラや魚など、ニュースをはじめとしたメディアで見たという方も多いことでしょう。
海の生物への影響は生態系はもちろん、魚介類を食べる人間にも及びます。日本の海から流出したプラスチックごみが、遠く離れた国の海岸に漂着するということも実際に起こっているのです。
これらの問題は15番目の「陸の豊かさも守ろう」にも通じています。海と陸におけるプラスチックごみ汚染の深刻さは、おそらくわたしたちが想像する以上ではないでしょうか。
レジ袋有料化は、エネルギー問題にも寄与しています。レジ袋を有料化することは、結果的にレジ袋の製造量を大幅に減らすことに繋がります。つまり、製造に伴う原油の削減が叶うほか、焼却時のCO2も削減できるといった、エネルギー問題、さらには環境問題にも良い形での大きな影響を与えるのです。
もちろんこれらもSDGsの取り組みの一環でもあります。「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」や「気候変動に具体的な対策を」といった目標に大きく関係してくるのです。
有料レジ袋が義務化されることに伴って、個人でできる対策はとても簡単です。「マイバッグ」や「マイバスケット」を持参し、レジ袋をもらわないようにします。これだけで、十分な対策とも言えます。
しかし、マイバッグやマイバスケットが食材によって汚れないよう、レジ後のサッカー台に設置された小さなポリ袋を使用してしまうこともあるのではないでしょうか。マイバッグやマイバスケットはこまめに洗うようにし、できる限りサッカー台の袋も使用しないようにしたいですね。
レジ袋とは異なりますが、スターバックスなどのカフェではプラスチックストローの廃止や、紙ストローの導入などをおこなっています。導入していないカフェなどでは、ストローを断ることもプラスチックごみ削減に繋がることでしょう。
レジ袋有料化、そして義務化は誰にとっても身近なSDGsであり、環境問題への取り組みでもあります。お子さんがいる家庭では、買い物を通じて親子でSDGsについて考えることができます。
これまでSDGsに興味がなかった方も、興味があってもどう取り組めばいいかわからなかった方も、この機にまずは「マイバッグ」「マイバスケット」の重要性を考え、SDGsに取り組むきっかけにしてみてくださいね。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。