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【SDGs】海を守る、環境にやさしい「日焼け止め」とは


海や陸を問わず、地球の自然環境保全は大きな課題であり、SDGsにおいても目標に掲げられています。個人単位でできる普段の生活の見直しのほか、企業単位、国単位で大きく環境への配慮と見直しが必要になっていますが、そんななかで「日焼け止め」の成分への注目が年々高まっているのをご存じでしょうか。

 
そこで今回は日焼け止めにスポットを当て、海の環境への配慮について見ていきます。

 

「日焼け止め」が海に与える影響と、企業が続ける努力


日焼け止めは、夏のレジャーの必需品なのはもちろん、年間を通して紫外線から肌を守るためにさまざまなシーンで利用されています。「日焼け止め」としての製品以外にも、日焼け止めの成分が配合されているケースは多く、たとえばファンデーションや化粧下地などに見られます。

 
とくに海やプールで遊ぶ際は、日焼け対策として日焼け止めを利用。赤ちゃんでも使用できる商品もあるなど、肌の健康を考えた日焼け止めが多く流通しています。しかし日焼け止めには、肌を守れても海の環境を守れないものがあるのです。

 

一部の国やエリアでは、特定の「日焼け止め」の販売や使用が禁止されている

プールで「日焼け止め禁止」という注意書きを見かけることがあります。確かに水質に影響がありそうだというのは、漠然と感じるのではないでしょうか。いっぽうで海に入る際には、日焼け止めの影響を考えないケースは少なくありません。

 
しかし海では、日焼け止めに含まれる成分が海の環境やサンゴに影響を与えることがわかっています。一部の国やエリアでは、紫外線吸収剤などの特定の有害指定化学物質が使用されている日焼け止めについて、使用はもちろん販売も禁止しています。

 
有害指定化学物質使用の日焼け止めを禁止しているのは、パラオ、ハワイ、タイ、メキシコ、フロリダのキーウエスト、カリブ海のボネール島、アメリカのバージン諸島など、多くの国やエリア。それぞれにおいて、禁止となる成分(オキシベンゾンやオクチノキサートなど多数)を使用している日焼け止めは使用も販売もできません。

 

「アリィー(ALLIE)」や「コパトーン」など、環境に配慮した商品も

日本では、常に多くの日焼け止めが販売されています。近年は前述した規制に配慮し、環境にも優しい成分の商品も登場し始めました。代表的なものは、カネボウ化粧品の「アリィー(ALLIE)」や、大正製薬の「コパトーン プロテクションUVプラス ミルク」などが挙げられます。

 
カネボウ化粧品の「アリィー(ALLIE)」シリーズでは、一部の国やエリアの規制に配慮し、「ビーチフレンドリー処方」を採用。いっぽうの大正製薬の「コパトーン」シリーズにおいては、紫外線吸収剤を使用しない「プロテクションUVプラス ミルク」を販売しています。もちろん他のメーカーからも、海の環境保全に配慮した製品が登場しており、選択肢は今後も増えていくことが予測されます。

 

日本の海では「日焼け止め」に制限はある?

特定成分を有する日焼け止めの制限はまだ一部の国やエリアのみですが、こうした動きは今後も広がりを見せるのは間違いありません。2022年3月現在、日本の海では日焼け止めに関する制限がない状態です。

 
しかし日本も沖縄などに世界有数のサンゴ礁を有しており、日焼け止めによる海洋汚染・サンゴへの影響は決して他人事ではありません。国内での制限はなくとも、日焼け止めの選び方や成分への意識は今後ますます重要となってきます。

 

老若男女問わず日焼け止めを使う時代、海の豊かさを守るために


かつては日焼け止めと言えば女性が使うアイテムという印象が強くありました。しかし今は環境が変化し、紫外線の強さも増しています。赤ちゃんの頃から日焼け止めを使用するのが当たり前になり、赤ちゃん向けや男性向け、デリケート肌用などラインナップも豊富です。老若男女問わず、日焼け止めを使う時代となっています。

 
SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」は、海を「利用」する人間の行動にも大きく影響されます。だからこそ日焼け止めを海で使用する可能性も考慮し、使われている成分にも意識を向けていきたいですね。

 
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。

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