SDGsへの人々の関心と、社会の取り組みは日々加速しています。新聞やテレビなどをはじめとするメディアでも「SDGs」の言葉やロゴマークを毎日のように見かけます。一見すると関連がなさそうな「見出し」の記事なども、蓋をあけてみればSDGs関連であることも少なくありません。
SDGsへの関心が高まるにつれて、「自分でも何かできないか」と思う方も増えているのではないでしょうか。SDGsへの取り組みは、個人でも可能です。今回はSDGsの8番目の目標「働きがいも経済成長も」について、個人でできる身近な取り組みをご紹介いたします。
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SDGsの8番目の目標、「働きがいも経済成長も」では、実に多様なターゲットが設定されています。他の目標ともリンクするだけではなく、この目標の達成具合や取り組みによって子どもたちの未来にも直結します。
経済成長率の持続、適切とされる雇用創出、資源効率の改善といった課題への取り組み内容に、先進国と途上国では全く異なるものさえあります。いっぽうで個人でできる取り組みも、周囲の環境改善が必要になるものからすぐに取り入れられるものまでさまざま。やれることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
目標8「働きがいも経済成長も」においては、働くことに対する姿勢や環境の整備なども大切になってきます。残業をしないこと、不必要な会議を減らすこと、休暇を取ることなどが挙げられます。
しかしこれらは「すぐにできる環境」と「すでに取り入れている環境」であれば簡単ですが、そうでない環境の場合は個人レベルで実行するのは難しく感じるケースもあることでしょう。難しい場合はひとつだけ実行してみたり、「残業を半分にする」など、まずは少しの工夫から始めてみるのもおすすめです。
「働きがい」や「経済成長」という言葉から、大きな社会や取り組みをイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし普段の買い物においても、「働きがいも経済成長も」への取り組みが可能です。
普段の買い物を地元でおこない、地元でできた商品を購入する、いわゆる「地産地消」は個人でもできる大きな取り組みのひとつと言えます。この目標においては、適切とされる雇用創出や経済成長率の持続などが掲げられていますが、それはどの産業においても同様で、地産地消をおこなうことによって地元の雇用や経済にも良い影響を与えます。
「ESG投資」をご存じでしょうか。投資は投資でも、環境や社会、企業統治への配慮ができている企業への投資をおこなうことを意味します。欧米で浸透している投資ですが、日本でも注目度が高まっており、近年この「ESG投資」をおこなう投資家が増えてきました。
投資家がESG投資の投資先を選定する際に、企業のSDGsへの取り組みを評価するケースも少なくありません。このようなESG投資の対象となる企業への投資も、個人でできるSDGsの取り組みのひとつです。
※投資にはメリットもあればデメリットもあります。また、当然ですがリスクもありますので、投資をする際は慎重におこなうようにしましょう。
世界には正当な報酬を得られず、低賃金かつ長時間の労働を強いられている人々がいます。なかには児童労働もあり、深刻な問題となっているのです。主に途上国に多く、そういった人々を支援する活動は広がりを見せています。寄付活動もありですが、少額からでもすぐに取り組めるのは「フェアトレード商品」の購入ではないでしょうか。
フェアトレード商品を購入することで、途上国の生産者たちに正当な報酬が払われる仕組みになっています。フェアトレード商品は実に多く、コーヒーやチョコレートなど、近くのスーパーでも見かけるケースが増えてきました。
ほかにも紅茶やワイン、スパイス、コットンなど、食品から日常で使うものまで、さまざまなものがフェアトレードの対象になっています。ほとんどの商品で「フェアトレードマーク」がついているほか、「フェアトレードコーナー」を設置しているスーパーもあります。手に取りやすい商品も多いですので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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SDGsの8番目の目標である「働きがいも経済成長も」について、個人でできる取り組みをご紹介しました。これからの働き方や社会の形、経済の仕組みなどに関わる取り組みは、日本だけではなく世界中の未来にとって大切な礎となっていきます。
SDGsの掲げる持続可能な社会は、これから先の未来に引き継がれていくものです。子どもたちが将来どんな働きがいを見つけるのか、経済成長がどう影響するのか、長い目で未来を見据えて取り組んでいきたいですね。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。