世界の「未電化」の地域は、なぜ電気が使えないの?

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前回の「世界の「未電化」の地域や人口を知ろう」では、世界の「未電化(みでんか)」の地域(ちいき)や、人口の割合(わりあい)についてご紹介しました。「未電化」とは、電気が来ていない、電気が使えないということ。電気が使えない人々が世界にはたくさんいるということです。

 
今回は、世界の「未電化」の地域は、なぜ電気が使えないのか、その理由について見ていきましょう。

 
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「未電化」の理由はさまざま、地域によって大きな理由がある

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日本でくらしていると、「未電化」の理由はなかなか想像がつかないのではないでしょうか。電気が来ない生活が当たり前、そんな地域のくらしもまた、想像がつきにくいかもしれませんね。世界の「未電化」の理由はさまざま。地域によって、それぞれ大きな理由があります。

国内の発電量が足りないケース

国によっては、発電された電気の量が、人口分の電気に満たないケースがあります。そうなると、自然に「電気が届かない」「電気が使えない」という地域や人々が出て来てしまうのです。これは発電所や発電量をふやすことで解決しますが、発電所をひとつつくるのにも、大変多くのお金がかかります。すぐに解決できるという問題ではないんですね。

送電線の工事が難しいケース

電気はあるけれど、送電線(そうでんせん)で電気を送ることが難しいケースがあります。たとえば高い山に囲まれた地域の場合は、送電線を作ることが難しくなります。送電線を作るためにたくさんの時間とお金がかかってしまい、やむをえない事情で未電化になってしまう地域があるのです。

 
他には、治安(ちあん)が悪いなど安全(あんぜん)上の理由で、送電線の工事をあきらめるケースもあります。

発展途上国の貧困地域・農村地域の問題

未電化の地域のなかには、発展途上国(はってんとじょうこく)が多くふくまれています。そのなかでも、特に農村地域のような所得(しょとく・しゅうにゅうのこと)が低い地域や村、集落(しゅうらく)などでは、電気を「買う」ことすらできません。

 
もちろん、電気を届ける送電線などの設備(せつび)がないという理由もありますが、まずしい村や集落などでは、電気のない生活が当たり前になっているのです。これはアフリカに多く見られます。

紛争地域や難民キャンプなど、電気から遠く離れた場所にいる人々

日本は平和ですが、世界には戦争や紛争(ふんそう)を続けている国々があります。そして、そこから逃げた人々がくらす「難民キャンプ(なんみんきゃんぷ)」があります。紛争地域や難民キャンプにはじゅうぶんな電気がありません。

 
少し前まで電気がある生活をしていたのに、紛争や戦争から逃げて電気のないくらしをすることになった、そんな人々もたくさんいるのです。

 

未電化の大きな理由と、電力供給に向けての大きな動き

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今回ご紹介した「未電化」の理由は、たくさんある理由のなかの一部でしかありません。未電化の地域には、それぞれの地域ごとに大きな理由があり、多くの人々が電気のないくらしを送っています。

 
前回もご紹介したとおり、世界中の国や企業が、未電化の地域に電力を供給(きょうきゅう)するため、太陽光発電などのさまざまなプロジェクトを始めています。今すぐ、全ての地域に電力を供給することはできませんが、少しずつ電気のあるくらしができる人々がふえていくといいですね。

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