春の西表島で探したい!大自然を彩る春の花々

月桃の花


大自然が魅力的な西表島には、希少な生き物が数多く生息しています。代表的なものはイリオモテヤマネコですが、そのほかにも多種多様な生き物が西表島の自然を構成。それらの姿は広大なジャングルや美しい海で見かけることができます。

 
季節ごとに西表島で見られる生き物は変化していきますが、なかでも顕著なのが「花」ではないでしょうか。そこで今回は、春の西表島で見られる花々をピックアップしてご紹介いたします。

 

春の西表島を彩る花にはどんなものがある?


春と言えば、まず想像するのは桜ではないでしょうか。西表島や沖縄ではソメイヨシノに代表される桜は開花せず、「カンヒザクラ(寒緋桜)」がその姿を見せます。しかし開花時期は1月中旬から2月中旬のため、春の花とは言い難いところです。

 
本州などのように春先に桜が楽しめなくとも、西表島の春を彩る花は多く見られます。今回ご紹介するのは「月桃(ゲットウ)」「セイシカ」「ヤエヤマヒメウツギ」の3種類。どの花も西表島や八重山を代表する季節の花ばかりです。

 
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竹富町のシンボルでもある「月桃(ゲットウ)」

まずご紹介するのは、白と薄紅色が特徴的な花を咲かせる「月桃」です。月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物で、西表島が属する「竹富町」のシンボル・町花にも指定されています。「サミン」や「サンニン」、「サニン」などとも呼ばれ、西表島をはじめとした竹富町の人々に古くから愛されている花。4月~8月頃に花を開き、竹富町の島々に自生しています。

 
可愛らしい花を咲かせるだけではなく、茎を民芸品に活用したり、実や葉を食用としてさまざまな形で使用するなど、竹富町の人々の生活の傍らに常にある月桃。月桃の葉や種子から作られた「月桃茶」も人気で、西表島はもちろん、沖縄のお土産としても愛されています。

 

聖なる花という名を持つ「セイシカ」

続いてご紹介するのは「セイシカ」という、薄いピンク色の花を咲かせるツツジ科ツツジ属の植物です。漢字で「聖紫花」と書き、その名の通り神秘的な雰囲気を持ちます。開花時期はは3月から4月頃で、国内では西表島と石垣島にしか生息しない貴重な花でもあります。

 
セイシカはツツジの仲間ですが、通常よく知られているツツジよりも大きく、2メートルから5メートルほどに育ちます。時には10メートルを超える個体もあるほど。川沿いなどに生息しているため、西表島で鑑賞するのであれば、川周辺のトレッキングツアーや、マングローブを巡るカヌーツアーなどに参加することをおすすめします。

 

西表島だけで咲く「ヤエヤマヒメウツギ」

最後にご紹介するのは、西表島の固有種である「ヤエヤマヒメウツギ」です。アジサイ科ウツギ属のヤエヤマヒエウツギは、3月~4月に白い花を咲かせます。細長い花びらが特徴的な、大変可愛らしい貴重な花です。

 
川沿いや谷沿いなどの水気がある、岩場や崖などに生息。セイシカと同様に、トレッキングなどの際に見かけることがあります。その可愛らしい姿から花を持ち帰りたくなってしまいますが、ヤエヤマヒメウツギは絶滅危惧種。決して手を出すことはせず、離れた場所から鑑賞することが大切です。

 

西表島の春を花から感じたい!


西表島は年間を通して多くの観光客が訪れ、その雄大な自然を体感しています。どの季節に訪れても魅力的ですし、さまざまなアクティビティを堪能できますが、季節ならではの植物や生き物の生態に目を向けてみるのも楽しいものです。開花時期に西表島を訪れた際には、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

 
今回ご紹介した3種類の花は、西表島や八重山を代表するものばかりです。前項でも触れましたが、西表島の花には絶滅危惧種もあります。また西表島の生態系は大変貴重なものですので、絶滅危惧であってもなくても、決して傷つけずに鑑賞するようにしましょう。